虹彩認証ゼミナール【第3回】

虹彩認証システムの事例紹介

大量データから特定の一人だけを探し出して確認する(認証する)ことに優れた生体認証技術が虹彩認証です。
この特長を生かして、過去15年間に様々な仕組みが作られてきました。
6回シリーズ「虹彩認証」、第3回の本号は、これを紹介しましょう。


国家的インフラでの利用

インドのマイナンバー制度

12億の国民に12桁のマイナンバーを付与する計画が進んでいます。これまでに6億人が虹彩と他の生体認証の登録を済ませました。コストと安全性の問題から、日本で今年発行されるマイナンバーカードのような電子カードを使わず、生体認証だけで本人確認をします。

国外退去者の再入国水際阻止

中近東、ヨーロッパでは、国外追放となった犯罪者などの虹彩データを利用して、偽造パスポートで再入国できない仕組みを使っています。ブラックリスト上の人数が多いため、他の生体認証方式では水際で特定し切れず入国を許してしまうことがあるため、虹彩を用いて一人の人間まで絞り込んでいます。


公共インフラでの利用

重要な電力施設での本人確認

施設内の高度管理区域への入場管理の場合、IDカードではどうしても偽変造や貸し借りに対する不安が払拭できません。IDカードを使わず特定就業者だけを確実に認証する生体認証方式で最も信頼できる虹彩認証が使われます。

空港内就業者のID管理

大形国際空港では、エアライン、店舗など様々な業種の就業者が多数勤務し、人の入れ替わりが頻繁に起こっています。電子式IDカードを使うとランニングコストも相当な額に上ります。虹彩認証は、少ない経費で確実なID管理を実現することに役立っています。

路上生活者、難民の特定

ID書類を持たない人々の登録と特定に威力を発揮しています。


一般企業での利用

コールセンターでのID管理

入れ替わりの激しい職場に虹彩認証を導入して、セキュリティ管理と経費削減を両立させています。

大規模建設現場における入構管理

工程の進捗とともに異なる職種の作業者が入る建設現場で、安価で安全な入構管理に虹彩認証が利用されています。

生化学施設・食品加工施設における入場管理

頭、顔、手を覆う作業服・防護服の着用を義務付けられる施設では、目の部分だけ露出すれば確実かつハンズフリーで入場できる虹彩認証が人気です。

会員制クラブでの入場管理

会員カードの使い回しが問題となっているフィットネスクラブなどでは、正確で手間のかからない認証システムとして虹彩認証が使われています。


このように、安全性の確保と経費削減の両立に悩む職場での生体認証方式として、虹彩認証の応用がどんどん広がっています。


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【企画・編集】 株式会社ロックシステム 企画室

  【文】 顧問 長瀬 泰郎

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