虹彩認証ゼミナール 再開6回シリーズ[再開3回目]

虹彩って、ハイセキュリティのところだけ?

ネットを見ると

生体認証の説明をネットや資料で読むと、指紋、静脈、顔などを含めた生体認証の中で「虹彩認証は最も認証精度がよい方式」と書いてあることが多く、もともと虹彩認証がいちばんだと信じている私はニンマリとするのですが、でも、そのあとがいけません。

たいてい、「しかし価格が高い」と続くのです。

「いやいや、最近の虹彩認証はスマホにも採用され、価格はどんどん安くなっているよ」と反論しても、通常オフィスの出入管理として使うぶんには、指紋認証や静脈認証などと比較してコスト面で虹彩認証の分が悪いことは否めません。


1対1 or 1対N ?

「虹彩認証は対象者が何千人でも極めて精度が高い。

高価なIDカードを使う必要はない」と胸を張っても、生体認証だけで何千人もの人を対象とする事例は限られています。

厳しい出入管理が必要なサーバー室や役員室などでは入場権限を持つ人の数が少ないのです。

総当たり認証(あるいは「1対N認証」)でも、10人や20人ぐらいの権限者の認証なら、それほど誤認証率が低くない指紋、静脈、顔でも安心して使えます。

まして、IDカードと組み合わせることのできる環境なら、「1対1認証」方式の指紋、静脈、顔で十分です(虹彩認証の立場で負け惜しみを言うと「でも、本人拒否率は結構高いじゃないの」ですが)。


虹彩認証は?

つまり、虹彩認証は、スマホ用ぐらいに安く作れない限り、少人数を対象にしたハイセキュリティゾーンへの入場認証では他の生体認証方式に比べてコスト的に不利になり、「数十人以上、上限は何千人でも何万人でも(カードを使わず)総当たりで高精度に認証したい」ニーズがあるところでないと、そのメリットがなかなか生かせません。


提案先を考える

さて、ここからが反論です。

逆に言うと、ある程度認証対象者の数が多く、しかも「IDカードが適していない」職場があれば、その職場がハイセキュリティレベルか普通のセキュリティレベルかどうかに関係なく、コスト的にも虹彩認証が最も威力を発揮します。

でも、「IDカードが適していない」ところとはどんな場所でしょうか?

  1. 就業者の定着率が低く、非接触式IDカードを発行・運用するには費用と管理の手間がかかりすぎる場所(例:コールセンター、データセンター、建設現場など)

  2. 施設自体は非接触IDカードを利用しているが、業務の性質上生体情報と紐付けて管理したくないゾーンがある場所(例:食品工場、特殊公共施設内の特定ゾーンなど)

弊社は上の場所2種での販売実績があり、お客様からも「虹彩認証でよかった」とご評価をいただいています。


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【企画・編集】 株式会社ロックシステム 企画室

  【文】 顧問 長瀬 泰郎

ナ/長瀬