監視カメラについて

カメラやセンサーを使った監視網の構築

サーベイランス=監視カメラ

【surveillance】=監視・見張り

セキュリティの構築の中では、古くから活用されて来た対策手法といえるでしょう。
当たり前ですが、最も確実な方法としては、警備員の配置などによる「人」を使った方法ですが、近年の細分化されたセキュリティエリアを全て人を配置して監視するには、膨大な人件費が必要となってしまい、費用対効果の面からしても不経済ですから、監視カメラや各種センサーと言った電子機器を使った監視が主流となりました。
また、国内ではその電子機器を使った監視を中心とした警備業者様が発展し、日本独特の「機械警備業」と言う業種が発展しました。(機械警備業様の発展とともに、逆に、独自にカメラやセンサーで監視網を作ることを「自主機械警備」と言われる様になりました。)
いずれの手段であれ、セキュリティの中での監視は重要な事には間違いありません。
特に、近年のセキュリティシステムの構築では、コンピューターネットワークによるセキュリティの集中管理が進むにつれ、ネットワークカメラなどが、他セキュリティ機器とのネットワークによる連動を行なう事によって、セキュリティの強度を上げる手段のひとつとなっています。
但し、他のセキュリティ機器とのネットワークによる連動を行なう場合は、ネットワークにつながっている情報の漏洩などの脅威が想定される為に、監視業務を外部委託するのは、セキュリティの強化とは裏腹にリスクの増大となりますので、おのずと「自主機械警備」を選択せざるを得ません。
従って、近年の多くの企業様のセキュリティの構築では、ネットワークによる集中管理(管理のシームレス化)と相まって、内部構築によるカメラやセンサーによる監視管理体制が増えています。

カメラやセンサーの業務用と家庭用の違い

防犯カメラや防犯センサーといえば、様々なタイプが流通されています。
例えば、防犯カメラをインターネットで検索すれば、安価な物では数千円から、高価な物は数百万円まで様々です。
外見的には、ほとんど変わりませんし、仕様を見てもあまり違いが判りません。
なかなかカタログや品物からは見えない部分ですが、一番の違いは、「耐久力」と言えます。
「耐久力」は、ほとんど価格と正比例しています。
特に企業様がセキュリティを構築する場合には、カメラやセンサーは1台、2台ではなく、また当然24時間稼動しているのが当然な条件となり、耐久力がなければなりません。
ローコストな製品は耐久力が低く、頻繁な交換の手間や費用が発生し、またその設置数から見ても、その故障頻度が多ければ多い程、リスクと人件費がかさんでしまうと言う、悪循環を引き起こしてしまいます。
その為に、結果的に、業務用としては高価であっても耐久力や信頼性のある機器が必要となります。
耐久力のある高価な製品は業務用として、ローコストな製品は家庭用としてマーケットに存在する事になります。

アナログカメラの種類と用途

ビデオ端子に接続する(ピンジャック)タイプのカメラ

一般的なビデオレコーダーやテレビに接続するカメラです。
ローコストで家庭用として普及しています。(業務用は基本的にありません)

同軸ケーブル(アンテナ線に似たケーブル)で接続するタイプのカメラ

CCTV(closed-circuit television)カメラとよばれ、専用回線よるテレビシステムです。
一般的に防犯カメラと呼ばれるタイプで、近年では、“アナログカメラ”とも呼ばれています。
モニターや画像制御(スイッチャーなど)のほか画像保存(レコーダー)など、専用の機器を使用し、少々大げさかもしれませんが、ミニ放送局の様な設備構成になります。
屋外用のヒーター付きカバーなど、業務用としての使用を前提とした製品が主流です。
カメラ単体の画素数は20~40万画素クラスの白黒またはカラーカメラを使用しますが、構造的には、一般のテレビとほとんど変わりないため、動画で見えている(つもり?)画像が、静止画にすると「走査線」と言う横線によって見えにくくなってしまう弱点を持っており、表示される解像度としては、画素数で換算するとせいぜい20万画素程度と言われています。
また、業務用として24時間の監視が多いので、暗がりに強い白黒カメラが多く利用されています。
録画した画像で、人物をはっきりと特定するとなると、撮影範囲の50%以上が顔になるくらいのアップが必要になりますから、むやみに設置すると、設置するカメラの数も自然と増えてしまったり、無駄な画像が多くなったりと、設置場所の選定などは、監視目的やエリアの状況などに応じて専門的な経験が必要な作業となります。

ネットワークカメラ

パソコン等とのLAN接続

近年のコンピューターネットワークの普及とともに、各社が新製品を発表して市場をに賑わし始めたカメラです。
当然ながら“デジタル”画像ですから、理論的にはデジタルカメラと同じレベルの画素数を描画可能ですが、回線にかかる帯域負担などの問題もあり、30万画素程度(VGA)クラスの物が主流ですが、高性能な業務用では300万画素クラスまで製品化されています。
アナログカメラと比較して、描画力に優れ、特に静止画での表現力に優れています
同時に、アプリケーションソフトによるコンピューターの情報端末機器としての利用が容易である為に、近年のセキュリティシステムの構築には、需要な役割を担っています。
但し、市場では、簡便な家庭用レベルの製品が多く出回っており*1誤って業務用として家庭用の製品を使ったトラブル(故障など)も散見されます。
また、デジタル画像は、画像の加工が簡単にできる為に、現在のところ国内において、犯罪立件の証拠*2としては認めらておらず、防犯カメラとしては販売は難しい点もあります。近年では、画像加工の形跡を確認できる技術の発達で、静止画像(=JPEG方式)は参考資料としては利用されていると言われています。(但しDVDなどの動画方式=MPEG方式はコンピューターが作った仮想画像なので、将来的にも証拠には難しいと言われています。)
しかし、ネットワークによるセキュリティの管理が進む近年では、高画質で描画力が優れている製品は、設置台数を減らす事ができるなどのコストメリットも高く、情報端末機器として積極的に社内のセキュリティネットワークに利用されています。

*1:あくまでも、一般的な目安です、購入の際に、用途を伝えて、利用可能であるかを確認した上で、ご自身でご判断ください。
*2:法的な証拠としての採用を指しています。