虹彩認証ゼミナール 再開6回シリーズ[再開6回目](最終回)
世界の虹彩認証サプライヤー
虹彩認証商品の入手先(国内)
ご承知の通り、現在日本で虹彩認証商品を販売しているのは当社を含め、数社の比較的小さな企業しかありません。
2000年代はじめは、パナソニックと沖電気工業が販売していましたが、2010年に撤退しました。
これが影響したのか、現在大手企業で虹彩認証を自社商品として扱っているのは富士通しかありません。
それも、自社スマートフォンに搭載しただけで、虹彩認証単独での販売はありません。
虹彩認証商品の入手先(世界)
カナダのバイオメトリクス・リサーチ・グループ(Biometrics Research Group, Inc.)による虹彩認証(他の眼球認証も含む)取り扱い企業ページには82社が名前を連ねています。
http://www.biometricupdate.com/service-directory/iris-eye
「虹彩認証に関する再開6回シリーズ」最終回の今回は、これら企業の中から主なものをアルファベット順に紹介してみましょう。
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3Mコージェント(3M Cogent, Inc.)
3Mの関係会社(米)。指紋認証を中心に各種生体認証システムを製造 - フォージーアイディ(4Gid)
世界最大の生体認証システムを提供と豪語するインド企業。12億人を対象としたインドの生体認証マイナンバーシステム、アードハー(Aadhaar)にも貢献 - Aオプティクス(AOptix)
米国メーカー。前CEOが同社から虹彩認証部門を独立させて2015年にターシェント(Tascent)を創業。 - アウェア(Aware, Inc.)
虹彩を含む各種生体認証システムをインテグレートする米国企業。虹彩認証アルゴリズムも販売。 - バイオマティクス・アイデンティフィケーション・ソリューション(Biomatiques Idntification Solution Pvt, Ltd.)
インドの虹彩認証メーカー。アードハー(Aadhaar)プロジェクトのおかげで33,000台の虹彩端末を販売し、年率35%以上の成長率があるとされるインド国内市場で急成長中。 - CMIテック(CMITech Company, Ltd.)
Iris IDとAOptixを退職した2人が2009年に設立した韓国の虹彩認証装置メーカー - クロスマッチテクノロジーズ(Cross Match Technologies, Inc.)
虹彩認証を含む各種生体認証のシステムインテグレーター(米)。登録装置の実績が多い。 - デルタID(Delta ID) 番外
2011年創業の米国生体認証インテグレーター。モバイル機器への組み込みソフトウェアを中心に販売。富士通製スマートフォンには同社の技術が使われている。 - アイロック(EyeLock Inc.)
米国の虹彩認証メーカー。 - アイリスID(Iris ID)
当社が販売する虹彩認証商品の製造元(米)で、最も早く虹彩認証商品を開発した老舗企業。 - アイリスガード(IrisGuard Inc.)
ヨルダンの虹彩認証メーカー。中近東での国外追放者の不正再入国防止システムなどの実績を持つ。 - アイリテック(IriTech, Inc.)
2000年創業の米国虹彩認証メーカー。日本法人がある。 - モルフォ(Morpho)
仏サフラングループの一員で世界最大の生体認証メーカーを自認。虹彩を含む各種生体認証を製造。 - ニューロテクノロジー(Neurotechnology)
リトアニアの生体認証メーカー - プリンストン・アイデンティティ(Princeton Identity)
SRIインターナショナルから2016年に独立した虹彩認証メーカー。 - ラヤビン(Rayabin)
イランの生体認証メーカー - SHSコンサルトーレズ(SHS Consultores)
スペインの生体認証メーカー - スマートセンサーズ(Smart Sensors Limited)
2015年に米テセラ(Tessera)に買収された。 - テクシノ・テクノロジー(Techshino Technology)
1997年創業の中国の生体認証メーカー - ベリフィカドス(Verificados S de R.L. de c.v.)
メキシコの生体認証メーカー - ビジョンボックス(Vision Box)
番外。ポルトガルの生体認証メーカー
これだけ見ても、世界市場で虹彩認証が大きな位置を占めていることがわかります。
もし、上のどこかの会社と取引を検討する場合は、その虹彩認証技術が、発明者のケンブリッジ大学、ジョン・ドーグマン教授のアルゴリズムに基づいていることを確かめることをお勧めします。
【企画・編集】 株式会社ロックシステム