[導入事例インタビュー]クラウドセキュリティで在宅介護の負担減 横浜市I邸
90代のお母様を在宅で介護する横浜市在住のI様。このたび、弊社の提供する「スマロクBOX」を導入されました。クラウドで管理するカメラや鍵のセキュリティシステムが、どのように在宅介護をサポートするのか?導入の意図や活用方法について伺いました。
「91になる母を在宅で介護しています。体は元気なのですが痴呆が出ているため、身の回りのことはできるものの目が離せない状態です。家族が外出している間も母の状態を確認できるという点でスマロクBOXを導入しました。カメラ画像を手持ちのスマートフォンで、いつでも、どこからでも見ることができるので、母を残して外出する際の気持ちがずいぶん楽になりました。
また、デイサービスの方が週4日、母の送迎に来るのですが、スマロクBOXと玄関の電気錠を連動させることで、家族が不在の時も訪問④を確認することができるようになりました。スマートフォンに通知が来るので訪問のタイミングや送り迎えの対応がわかり、重宝しています。」
「母の居住スペースである居間と寝室にカメラを設定しているので、プライベートが監視されるという抵抗感が全くなかったわけではありませんが、安心感が上回っているというのが本音ですね。画像はクラウドでクリップ録画され、リアルタイムも過去履歴もPCやスマートフォンで見れるので生活が可視化されるわけですが、基本的にアクセス権は家族だけに付与しています。遠方に住む妹も自分のスマホでいつでも母の様子が見れますが、我々に気を使って何かあったとき以外は見ないようにしているそうです(笑)。録画画像や入出履歴から行動の後追いや振り返りができるので、それで十分なところがあるのかもしれません。
うちがお願いしている介護士さんには心配していませんが、デイサービスの職員さんも居住スペースに出入りするので、第三者の不適切な行動を抑止する意味でもカメラ設置は有効とも言えますね。」
「導入してしばらくたった頃、履歴を確認していたら夜中に母が家を出ていこうとしているのを発見したんです。その時は鍵を解錠できなかったのであきらめて布団に戻ったようですが・・・痴呆があるので、時々どこにいるのかわからなくなって勝手に出ていこうとすることがあるんです。自分は2階で寝ているんですが、夜中、階下で母が動いている音がするときはまずは枕元のスマホで母の行動を確認します。外に出ていこうとしているな、あきらめたな、布団に戻ったな・・・と手元でわかれば、自分が起きて下に降りていくまでもない。介護は日常なので、ほんの些細な“ラク”がとても助かります。」
「カメラや鍵のシステムの購入費や設置費など初期導入費のほか、スマロクBOXはサブスクリプション型なので、うちの場合だと月々3000円程度かかっています。1日に換算すると約100円ですね。100円で安心感が増すのは非常にお買い得感があります。1年使っていますが、トラブルもないし、スマホの入替時のアプリの移行もスムーズでした。在宅介護は時と場合によってはハードなものです。こうやってITを活用して、少しでも負担を軽くすると、母と過ごす時間をより良いものにできるんじゃないかと思います。
ロックシステムは、鍵とカメラの両方に詳しいので、無駄なく効率的な施工をしていただいたと思います。古い家ですが、壊さずに取り付けてくれました(笑)クラウドのシステムは何かあった時の対応がオートメーションで画一化されているイメージがありますが、担当者が親身になって相談に乗っていただくアナログ感が逆に安心できますね(笑)」
「介護施設や病院にセキュリティカメラを設置する、入退管理のシステムを導入するのは一般的だと思いますが、価格帯が安くなって手軽に入手できるようになってきた、スマホで簡単に管理ができるようになってきた、という点で個人の家庭でもカメラや鍵のシステムの普及は進んでいますよね。高齢化社会で独居老人も珍しくない現代では、介護におけるプライベートなセキュリティシステムはアリなんじゃないかと思います。画像で振り返りができるので、何かトラブルがあった場合でも客観的な証拠になります。ある意味、セキュリティ上の保険とも言えますね(笑)」
終始笑顔でインタビューにお答えいただいたI様。お母様とのエピソードなど、楽しいお話を聞かせていただきました。在宅介護は気苦労も多いですが、楽しいそうなご様子が伺えました。セキュリティカメラや鍵のシステムは堅苦しいイメージがありますが、こんなに笑顔を生むんだ、と嬉しくなりました!プライベート空間へのカメラ設置はセンシティブですが、上手に活用されているなと感じました。お母様と仲良く、楽しくお過ごしいただく一助となれて幸せです。
・スマロクBOX(クラウド型遠隔管理ソリューション)
・PiackⅡ
・屋内Wifiカメラ ADC-V523-CIA-JP