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物理セキュリティ考番外編-ロックシステム本社ライブカメラより臨む「湾岸工事における安全管理」-

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、皆様のご尽力により、弊社にて手掛けた多くの現場において、作業が安全かつ円滑に進められましたこと、心より御礼申し上げます。本年も引き続き、「無事故・無災害」を最優先に、工事におけるより高い安全水準の確保を追求してまいります。

さて、昨年末、弊社社屋にライブカメラが設置されました。

神奈川守屋町ライブカメラ

京浜工業地帯の臨海部に位置する本社社屋からは、東京湾横浜港の運河を臨むことができます。
現在、対岸の工業地帯では大型の建造物が建築中であり、湾岸工事の進捗を借景として楽しむことができるという珍しい立地のライブカメラは、既に多くの皆様にご覧いただいております。
そのライブ映像を眺めていたら、湾岸工事において昼夜問わず交錯する「工事の船」に目が留まりました。これらの船は、湾岸工事における安全管理体制上、どのような意味を持ち、どのような役割を担っているのか?分野は違えど、業務上日々安全管理に携わる弊社としては気になるところです。

というわけで調べてみました!

2026年新春、弊社のライブカメラ映像とともに、「湾岸工事の安全管理」を紐解いてみましょう!

 

湾岸部や港湾区域で行われる建設工事は、陸上工事とは本質的に異なるリスクを内包しています。作業エリアが「公共水域」であり、一般船舶の航行、潮汐・風浪、視程の変化といった自然条件が常に影響するためです。こうした環境下で事故を防ぎ、工事を円滑に進めるためには、それを統括する安全管理体制が不可欠であり、明確に役割分担をされた船舶が必要です。

■台船(消波ブロック・クレーン船)

まずは画像の右手(赤枠内)をご覧ください。
白いブロックと、クレーンが載っています。
これは台船(消波ブロック・クレーン船)と呼ばれる、作業の中核を担う船です。
消波ブロック(テトラポッド)は、護岸・防波堤工事における主役です。これらの船は、消波ブロックを積載し、所定の位置まで運搬し、クレーンによって据付を行う「作業主体」です。一方で、台船そのものは自航能力を持たないケースが多く、その場合の移動はタグボートに依存することになります。また、クレーンの旋回範囲や吊荷の落下リスクなど、周囲に与える影響も大きいため、台船単独では安全を完結できないという前提で、安全管理を行うことが重要となります。

■安全管理船(監督船・指揮船)

 

そこで中心的な役割を果たすのが安全管理船(監督船・指揮船)です。安全管理船は高所の見張り台や無線設備を備え、工事海域全体を俯瞰しながら、次のような機能を担います。

  • 工事区域内外の船舶動静監視
  •  警戒船への配置・移動指示
  •  一般航行船への注意喚起(無線連絡)
  •  風・波・潮流・視程の監視
  •  作業中止・再開の判断

安全管理船は「作業をしないが、止める権限を持つ船」であり、海上工事における意思決定の中枢です。特に夜間工事や視程不良時には、灯火確認や無線管制など、その重要性はさらに高まります。

■さてここでクイズです。

 右側のミドリ十字の旗がある船、なんの船かお分かりになりますか?

これはその名も「ミドリ十字船※注」、海中作業の安全を守る存在です。

湾岸工事では、海中での確認作業や補修作業が避けられません。杭の据付確認、消波ブロックの出来形確認、洗掘状況の調査などは、潜水士(ダイバー)によって行われます。緑地に白い十字の「ミドリ十字旗」は時に潜水作業中であることを示し、海中に人が存在するという注意喚起を促します。

プロペラの回転、スラスター(船体を横方向・微速で動かすための補助推進装置)の使用、不用意な船舶接近は、即座に重大事故につながります。そのため、潜水作業は現場で最優先に保護される作業であり、警戒船の増強や作業制限は必須となります。

※注 潜水作業を示す旗として、国際的・法的に正式に定められているのは国際信号旗A(アルファ旗)です。ミドリ十字旗は現場内向けの即時理解・安全確保のためのサインとしてA旗に加えて実務的に安全管理上使用されています。本記事では一般的事項より推察される旨を記載しており、当該工事における役割を保証するものではありません。

湾岸工事の安全は、

  • 台船(消波ブロック・クレーン船)=作業を行う
  • 安全管理船(監督船・指揮船)=全体を見て判断する
  • ミドリ十字船=海中作業の安全を確保する

という三者の役割が明確に分かれ、かつ緊密に連携することで成り立っています。どれか一つが欠けても、安全水準は大きく低下し、逆にこの三者の連携が事故を防ぐと言っても過言ではありません。

近年、港湾工事は大規模化・複雑化が進み、また高度化もしています。弊社ライブカメラを通じて、湾岸工事の安全管理を祈念しつつ、弊社工事においても2026年度の「無事故・無災害」を目指して邁進したいと思います。ご安全に!

(夕陽もそれなりに綺麗です。)

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